前回の記事で介護施設をブラック企業かどうかを入社前に見抜く方法というのをお伝えしました。※前回の内容もぜひ参考まででご覧下さい。

いかに入社前(遅くとも面接時まで)にブラックかどうかを見抜くのが重要なのか?というのをご理解頂けたかと思います。
他の職種より平均給料の引くと言われる介護職だからこそ、少しでも長く1つの施設で長く経験やキャリアを積み、良きタイミングで給料アップを目的とした転職をするというのが一番の肝となります。
この私のブログを読まれている方は介護職の歴が10年未満の方や、40~50代から初めて介護の世界に飛び込んでみよう!という方がメインとなっています。
そんな皆さんが給料のベースを上げる為に、何をしたら良いのか?というのを介護系の人材紹介会社で働いていた私なりの意見を色んな題材で書いていきますのでぜひ参考にしてみて下さい!
前回の記事では面接当日の受付から面接開始前までにブラック要素のある施設(法人)なのか?というのを見抜くポイントを紹介しました。
今回は実際に面接開始からお見送りまでの中で、ブラック要素を持つ企業に良く表れるポイントというのをご紹介します。
これまでの経験上、介護施設での体験をもとに書いていますが、根本的なところで言うと介護以外の営業、看護師さん、保育士さん達も参考に出来る内容かと思いますのでぜひご覧下さい!
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入社前(面接時)にブラック要素を見抜くコツ
前回は様々な面接時のシチュエーションごとにブラック要素を判断するポイントを書いてみましたが、まず様々な介護施設の対応がブラック要素に繋がるのか?という点からお話します。
前編で書いた内容としては基本以下のポイントでした。
- 受付の方の対応はどうか?
- 面接官の対応はどうか?
- スタッフさんの対応はどうか?
基本的には、「お客様(面接時点でのアナタ)」に対して、実際にそこで働く職員さんやスタッフさんがどのように対応するのか?という点をポイントとして見ます。
介護という業務がその企業(施設)のメインでの収入源という事は、施設利用者側やそのご家族からすれば「お金を払ってサービスを受けている」という状態です。
お金を貰ってサービスを提供するスタッフさん達の対応が、施設利用者ではないかもしれませんが外部から来たあなた(面接希望者)に対して、冷たい対応や適当な対応をする事がサービス業で働く人の接遇意識として許されるでしょうか?
誤解を生まない為に書いておきますが私は、お客様=神様とは思っていません。
ですが、お金を頂いてその事業が成り立っている以上、そこのスタッフさん達の外部からの訪問者に対しての挨拶等の意識というのはとても重要と思っています。
ホワイトな介護施設ほど、利用者だけでなく外部からの訪問者に対しても、非常に気持ちの良い対応をされると感じますし、またそれが噂として広がればそこに利用者や求職者が集まりますよね。
そうなる事で利用者が増え収益は上がり、また求職者応募が増えて十分な人員確保が出来る事で無理な勤務体制などが無くなっていきます。
このような理由から、面接時の受付時点からその企業がブラックな施設なのか?というのを判断出来る材料が沢山あるのです。
ここから本題の、面接時から面接終了までの各ポイントでブラック要素を見つけ出していきましょう!
面接実施中にブラック施設を見抜くポイント
面接時の様々なポイントでブラック施設なのかを見抜くポイントというのは沢山あるものですね笑
私も面接同行をしていた事を思い出すと、本当に沢山あるな~と実感します。
前回、面接前までに見抜くポイントを紹介しましたが、この章では面接実施中に見抜くポイントの紹介です。
上でも述べた通り面接官の対応もポイントではありますが、面接実施中に関してはどのような質問があるのか?という点がポイントになってきます。
下記のような質問が来ただけでは確定は出来ませんが、かなり働く為の環境は悪いと想定されますので気を付けて下さい^^
1日でも早く働けないか打診される
これは結構皆さんも感覚的に分かるかもしれませんね。
やはり介護業界は慢性的な人材不足ですから、困っている施設が多いわけです。
そんな時に求人に応募してきたあなたは実は施設側からすると、絶対に逃がしたくない求職者として見えており、あなたが逃げられないように色々な理由を付けて1日でも働けないか?という打診をしてきます。

あなたのような経験豊富な人が欲しかった、ぜひ1日も早く一緒に働きましょう

あなたの人柄ならウチの利用者に間違いなく好かれます!早く利用者の皆さんにご紹介したい!

今月から働いてくれたら次のボーナスの対象になりますよ?
などなど本当に悪くは聞こえない、良い理由をつけて迫ってきます。
一部は本音かもしれませんが、その言葉の裏側には何かしら理由があると思って下さい。
これまでの過去の経歴や退職理由を聞かれない
面接を受ける側からすると、これまでの退職理由などはあまり聞かれたくないですよね。
ブラック要素を含む施設では、あまり求職者(面接希望者)の過去には触れずに以下の内容だけを面接で確認する場合があります。
この時は要注意です。
- 可能な入社日の確認
- すぐに夜勤入る自信があるかの確認
- いまの職場を退職しているかの確認。またいつまでに間違いなく退職出来るのかの確認
- 他の施設の応募状況を細かく聞かれる(面接日や採用状況など)
あなたが人手の足りない施設で採用担当で職場環境などが悪く施設がブラック化しているタイミングで面接希望者が来た場合は、無意識にでも早く入社して欲しいなどの気持ちから上記のような質問をしてしまう事もあるのではないでしょうか?
これまでの会社(施設)の退職理由を逆にしっかり聞いてくる施設は、自社(自施設)と本当にマッチするのか?採用するべき人なのか?というのを熟考して判断しようとしますので、誰でも採用が出るとは限りませんが、採用された場合は少しは期待をして良い就業場所なのかもしれません。(油断は禁物ですよ笑)
即採用を貰える
これは最初の「1日でも早く働けないか?」という点に関連するかもしれませんね。
緊張して面接に行ったにも関わらず、大した質問はされずに即内定!のような話をされたり、制服のサイズの話になったり。。。
緊張して面接に行った側からするとホッとするかもしれませんが、即内定=よっぽど人手が足りていないのではないか?というのをまずは真っ先に疑った方が良いでしょう。
でもあなたの経歴や人柄がかなり素晴らしいもので、採用担当者が心の底から今すぐにでも採用したい!というケースも少なからずありますので、そこは面接前までの関係者の対応などから考慮してみて下さいね^^

面接後からお見送りまでにブラック施設を見抜くポイント
この面接時の質問までで、その施設がブラックなのかそうではないのか?というのが見抜ける材料がかなり取得できるのではないかと思います。
面接が終わるとやはり緊張しますよね。
その面接後からお見送りをされるタイミングまでにもブラック施設を見抜くポイントは隠れています。
ここもポイントは基本的には同じで、あなたをお客様として認識しており、接遇的な意味合いでしっかりした対応をされているか?という点です。
先方が仮にブラックな施設だった場合面接が終わると、

それではここで終了となりますのでお帰り下さい
と、玄関までお見送りをされなかったりという事もかなり私は経験しました。
いくら忙しいとはいえ、時間とお金を使って来た面接希望者への対応ではないと私は感じています。
やはりここの根底にあるのは、働くスタッフの事を「財産」だと思っているかどうかだと思います。
職員さんスタッフさんの事を財産と捉えていれば、相手に気持ちよく面接から帰ってもらう為にそれなりの礼儀を尽くしてお見送りをしますし、ただの働く駒としてしか見ていないのであれば、そういう対応になるという事です。

なんとしてでも入社前(面接時)までにブラックを見抜け!
これから転職を考えていたり、これから介護の世界に飛び込もうとしている皆さん!
これが私が実際にかなりの数の介護施設に面接同行でお伺いし、感じたブラックな施設に共通するポイントです。
この紹介したポイントが当てはまるとブラック施設確定!という訳ではありませんが、ブラック施設が持っている要素ではありますので、そこをしっかり踏まえた上で入社するかしないかの判断の助けになればと思っています。
とにかく介護の世界で少しでも高い給与で働いていく為には、まずは1つの施設で長い間経験や知識、キャリアを積んでいく事が重要です。
そのキャリアを持って、最高の条件の法人や施設を探し出し面接に挑み、最高の働き場所や給与、福利厚生などをゲットするという流れになります。
そこに達する為には最初のステップの1つの施設(法人)でしっかりと自分自身のキャリアを作らなければなりません。
その時にブラックな施設に入ってしまうと、数か月もしくは数年で退職をせざるを得なくなり、狭き門の人気法人から採用される確率というのがどんどん下がっていきます。
その為にも何とか入社前の面接時にある程度、ブラック度合いを確かめる事の出来る準備が必要となりますので、私が書いた前編と後編をぜひ読んで頂き最高の介護人生を送る準備を整えて下さい。
それではまた次回!(゚∀゚)
